SPECIAL INTERVIEW
各界のプロが教える新しいライフスタイルを
ハッピーに過ごすコツ!
今まで10回開催されてきた
「プレミアムサービス」イベント。
ここにご登場いただいたライフスタイルの
プロフェッショナルたちがWeb限定で再登場。
変化の多い日々にしなやかに対応しながら、
楽しく、健康的に過ごすコツを教えてくれました。
Profile
亀恭子さん
スタイリスト
短大卒業後、約3年間のOL生活を経て、2001年から女性ファッション誌「CanCam」からスタイリストとして鮮烈デビュー。ベーシックなスタイルにトレンドを上手に効かせた女性らしいスタイリングが亀流。今や多数のイベントやTV出演もこなすスタイリスト。麗しいルックスも人気の秘密♡
この一年で仕事やプライベートにどのような変化がありましたか。
時間の使い方が大きく変わりました。コロナ前に外を飛び回って仕事をしていたときは、疲れて座っているだけの移動時間や、手持ち無沙汰な待ち時間が結構あって、あまり有効に空き時間を使えていなかったんです。でもステイホーム期間中に家で仕事をする中で、スキマ時間を上手に使うことを意識するようになりました。
今は空き時間に映画や写真集を見て仕事のインプットに充てたり、逆にメディテーションで心をリセットしたりと、ちょっとした時間をうまく活用するようにしています。
これまで怠りがちだった「一日の終わりにその日の疲れをとる」時間も意識的に作るようになりましたね。ヨルダンの死海で取れた塩を使ったバスソルトを入れて、お風呂にきちんと浸かっています。
家族の時間も爆発的に増えたことで、ベランダでアウトドア気分を盛り上げる「ベランピング」をはじめました。まだ椅子とテーブルを買ったくらいですが、いつの間にかアウトドアグッズをチェックしている自分がいます(笑)。
そうそう、ベランダではハーブの自家栽培もしています。手がかからず初心者でも育てやすいミントとローズマリーをチョイスして、自分ができる範囲で、無理なく自然に生活を豊かにできればなって。
ミントはレモンと一緒にお水に漬けて
デトックスウォーターにしていました(亀さん)
こんなこと言うといかにも“丁寧な暮らし”をしている人に見えるかもしれませんが、テレビをつけたままソファで寝ちゃうくらい、もともと“丁寧”とはほど遠い性格です(笑)。
仕事では、多くの人が集まって撮影をする雑誌の「モデル撮(ど)り」が難しくなったので、個人の方に向けたパーソナルスタイリングのお仕事が増えたことは変化でしたね。
個人向けのスタイリングではどんなお悩み相談が多いですか。
時代を反映したものだと、リモートワーク向けのファッション相談や、今また多くのブランドがワンマイルウェアをリリースしているので、部屋着っぽくならないおしゃれな着こなしを聞かれることもあります。
リモート会議の装いに関しては、どうしても画面越しだと実際に会うより顔が暗く見えがちなので、基本は白・サックスブルー・淡いピンクといった明度の高い洋服で顔まわりを明るくすることが基本です。さらに耳周りにポイントになるようなアクセサリーをつけると華やかさがアップしておしゃれに見えます。私も最近はよくイヤーカフをつけてますね。
……と、ここまでが基本の答えで、リモートワーク中ってどうしてもON/OFFの切り替えが難しいじゃないですか。だからこそアクセサリーをつけて、お化粧もするといいんです。ピアスをしたまま横になると耳に当たって痛いですよね。それとお化粧をしたまま寝ると枕にファンデーションがついてしまう。つまり、アクセもお化粧も、物理的にダラッとするのを抑止してくれる効果があるんです(笑)。これと同じ理論で、私はわざと高めの位置でポニーテールをしています。気分がシャッキとするのに加え、昼寝欲を抑止できるから(笑)。
リモートでもわかるほど亀さんのお肌がツヤツヤなんですが…?
なんだろう、家の照明のおかげかな(笑)。すごい乾燥肌なのでファンデーションは塗ってないんです。ただ最近は目元を真っ黒にするようなお化粧は今っぽくないかなと思って、ボルドーのアイラインを引いてマスカラもブラウン系のものにチェンジして、軽い感じに仕上げています。
メイクも「休み」が重要で、たとえば毎日ビューラーを使ってまつ毛を上げているとやっぱり傷むし、抜け毛も増えるので、肌やまつ毛を休ませる日をきちんと作るようにしています。
抜け感のある亀さんの最近のメイク。肌の美しさが際立つ!
冬のおすすめスタイルはなんですか。
ここ3、4年はゆったりしたトップスにダボッとしたパンツを合わせるようなルーズな着こなしがトレンドでしたが、2019年の秋冬からクラシック回帰の波が来ています。
わかりやすいアイテムでは、ボウタイブラウスやテーラードジャケット、膝下よりちょっぴり長いミモレ丈のスカートなどですね。着こなしで言うと、シャツの裾をきちんとパンツにインして着るようなスタイルで、70年代後半から80年代ファッションのリバイバルと言えます。
ジャケットを羽織るスタイル。これまでカーディガンで
やってきたものをジャケットに置き換えるだけで新鮮に!
そんな中でも私のイチオシアイテムは、なんといってもジャケット。カーディガンを羽織るとどうにもこうにも昔のTVプロデューサーっぽい感じになりがちですが(笑)、それをジャケットに変えるだけですごく今っぽい着こなしになるんです。それこそ、リモート会議のときにふわっとテーラードジャケットを肩から羽織るだけでモダンに仕上がりますよ。
特に定番のネイビーでなく、ブラウンベースで遊び心のあるチェック柄のジャケットを選ぶと、トレンドを抑えている感じがしますね。
あと、ニットのセットアップも今年らしいアイテムのひとつ。セットで着るときちんと感もあるのに、体を締めつけないからリモートワーク中でもストレスフリーです。ロングシャツの下にニットパンツを重ねてワンマイルウェアっぽく着るのもいいですね。上に重ね着すれば秋冬を通して着られるので、この冬、ワードローブに買い足しアイテムとしてもおすすめですよ。
先ほど個人向けスタイリングのお話しをしましたが、そもそもの話で、「何が似合うのかわからない」といったお悩みを抱える方は少なくありません。
スタイリストという職業柄、今のようなトレンドに絡めたお話しをすることが多いわけですが、「自分に似合うものがわからない」という方は、「今これが流行っているけど、私の体型的に着られない」といったように、自分のコンプレックスを軸にトレンドの中で取捨選択をしているように見えるんです。
私がそんなときにアドバイスさせてもらうのは、自分のコンプレックスではなく、どんな自分になりたいかを軸に、本当に好きな物を選んでほしいということをお話しさせてもらっています。
私は40歳を過ぎて自分の好みがほぼ完結しつつあって、クローゼットの中は同じアイテムばっかりなんです。でもそれでいいと思っていて。大好きなTシャツは広い肩幅を思い切って出すノースリーブか、逆に大きめに着てしまうドロップショルダーばっかりだし、ワンピースも足首を効果的に見せられるようなレングスのものしか持っていません。
チェックのジャケットはデニムとの相性も抜群。
程よいモード感で秋冬コーデのポイントアイテム!
先ほど「ミモレ丈が流行り」と言いましたけど、絶対にそれを着なくちゃいけないなんてことはない。それよりも先に、なりたい自分に近づけるもの、自分が心地よくいられるものを軸に、トレンドはその後で取り入れられればチャレンジする、くらいの気持ちでいいかなと思います。「自分らしさとはなにか?」と考えてしまうとあまりに壮大だし、問題が難しくなってしまうので、「私が好きな物ってなんだったっけ?」くらいからはじめて意識付けしていけば、自然となりたい自分に近づいているはずですよ。
私自身は、家族や親しい友人からの「それ似合ってるね」や「いいね」という褒め言葉も大事なファッションアドバイスとして捉えていて、自分らしい装いのひとつの目安にしています。
お買い物の仕方で気をつけていることはありますか。
30代前半まではとりあえず流行っているものをた―っと買って、「さぁ、どう着よう?」という感じでした。それでも洋服を大事にしてきたつもりでしたが、いざ整理整頓してみると全然袖を通していない服も出てきてしまった。
時代的にもそういった姿勢は見直したいと思って、「今年の冬はどんな格好をしたい?」という問いかけから始めて、その時に必要なものだけを買うようになりました。
丁寧に選んで、丁寧に決断する。自分のためにも洋服のためにも、そんな買い物の仕方を続けていけたらなと思っています。
そういえば以前、ルミネのイベントでお客さまとショップの方に接したとき、双方に「熱」を感じたんです。お客さまはおしゃれに対してものすごく感度が高いし、店員の方はいい意味で距離が近い。だからきっとルミネでのお買い物を、お客さまもショップの方も両方が楽しんでいるんだろうなって気がしました。
こういった時期でもあり、オンラインとリアル店をうまく使い分けながら、“自分軸”でぜひお買い物を楽しんでいただきたいですね。
亀さんが登壇した「ルミネプレミアムサービス」のイベントでは、パーソナルスタイリング&ファッションコーディネートをしてくれました。
暮らしをプレミアムにする
グッズをプレゼント!
A賞
着回しがきく、冬のオススメスタイリング
※写真はイメージです。B賞
亀さんセレクト!
おうち時間でも心をリセット
メディテーションにぴったりなディフューザー
詳細はONE LUMINEのプレゼントフォームへ