アクセサリーの魅力を聞いたあと、各テーブルに色とりどりのシーグラスが現れました。
お客さまから「わー」と歓声が上がるなか、目黒区にある工房「Makers’Base」協力のもと、金継ぎの技法とシーグラスを使ったピアス&イヤリング作りワークショップがはじまりました。
「シーグラスとは、海の波で揉まれて角が取れたガラス片のこと。今日はこのシーグラスを、“金継ぎ”という日本古来の修復技術を使ってつなぎあわせてアクセサリーにします。ひとつの製品としての命を終えたあと、こうしてアクセサリーの部品として新たに生まれ変わらせることができるんです。」(Makers’Base永井さん)
ものを大切に使ってきた日本ならではの技術で、一体どんなアクセサリーができるのでしょうか。早速、お客さまご自身でお好きなシーグラスを選ぶところからワークショップが始まりました。
シーグラスを片耳につきふたつずつ選んだら、並べ方を決め、金継ぎでつなぎ合わせてアクセサリーを完成させます。シーグラスはひとつひとつカタチも色も異なるので、組み合わせを考えるだけでも夢中に!
「知り合いの占い師さんによると、今年は黄色とピンクが開運カラーらしいんです。だから開運狙いでいくか、それとも好きな紫とピンクでいくか……めちゃくちゃ迷いますね。」(神山さん)「縦長にするか横長にするか、さらにシーグラス同士をくっつける部分には金継ぎのゴールド色が加わるので、それも考えながら色と形を選んでみてくださいね。」(Makers’Base永井さん)
ワークショップの先生からのアドバイスを受け、会場のお客さまもシーグラスを耳にあてたりしながら、慎重に選んでいました。
続いては、選んだシーグラスを金継ぎで接着する工程へ。シーグラスの、どことどこをくっつけるのかをあらかじめ考えておき、決まったら一気に接着をしていきます。
さらに接着させた部分が乾ききらないうちに、筆を使って金粉をまぶすようにふりかけていきます。そのさまは、まるでお菓子作りのよう。
そして、乾燥させてでき上がった作品がこちら。
金で模様を描いたり、たっぷりと金粉をまぶしてゴールドを際立たせたりと、初めてとは思えないお客さまの出来映えに、神山さんも驚きの声を上げていました。
「あえて同色で白と白のシーグラスを組み合わせている方がいて、かっこよかった!次に作る時、真似させていただきます(笑)」
「私のピアスの作品名は、片方が“親知らず”、もう片方が“きのこ”(笑)ちょっと形が似てるでしょ?」
お互いに作ったアクセサリーを見ながら、神山さんとお客さまも和気あいあいと会話を楽しんでいました。
そして後半は、神山さんによる今春に抑えておきたい実践的なヴィンテージファッション講座です!